一言で留学と言ってもその留学の種類は様々なものが存在する。語学を勉強するための留学、進学を目的とした留学、専門知識や技術を身につけるための留学、そして就労経験を積むための留学などがある。留学にはどのような種類があるのか、あなたの希望に叶えることのできる留学はどのタイプの留学なのかをまずはしっかりと見てみよう。
語学留学
語学学校は、「英語を母国語としない学生」を対象に英語を教える学校で、入学に際しては、資格や学力など一切問われない。
英語を勉強するための学校なので、英語力ももちろん初心者から可能だ。
語学学校では、一般的に高校卒業以上の学生を対象としている学校が多いが、16歳以上であれば入学を認めてくれる学校もあり、日本での学歴なども問われることはない。
ちなみに、年齢の上限はなく、30代~ 50代、あるいはそれ以上の幅広い年齢層の人が学んでいる。英語を学びたいという意志さえあれば、申し込み時点ではどんなに英語ができなくても、語学留学は可能だ。
また夏休みや春休みなどの期間限定のものが多いが、小中高生を対象としたジュニア向けの語学留学もあり、1年を通じて中高生を対象に開講される「高校進学準備コース」と呼ばれる語学留学もある。
語学学校の種類
私立語学学校
私立語学学校とは、英語に関するコースを留学生を対象に行うことを目的として設立された教育機関で、主に都市部を中心として、世界各国・各都市に存在している。
広く一般的に語学留学をイメージする際に通うのが私立語学学校となる。
私立学校は、「英語教育」を専門に設立された学校のため、一般的に質の高い教育を提供し、小規模、少人数のクラス構成をしており、文法だけでなく会話力の向上にも力を入れている。
(一般的に1クラス10~15名程度)私立学校は、都市部にビルのキャンパスを構えているのが一般的で、アメリカのニューヨークやロサンゼルス、イギリスのロンドン、オーストラリアのシドニーなどの大都市には、数十校もの私立学校が、授業の質、サービスを競い合って存在している。
学付属語学学校
大学やコミュニティーカレッジが運営する語学コースで、世界中の多くの大学で開講されている。
本来その大学に進学を希望しているが、英語力が大学入学基準に満たしてない学生を対象に英語を教える学校なので、大学進学準備に力を入れたカリキュラムが中心となる。
留学期間設定も、ほとんどが大学に準じていて、2~4ヶ月の学期単位で行われ、夏休み時期のみ1ヶ月程度からの参加が可能となる大学が多い。
大学キャンパス内にあるため、大学内の設備は、大学生と同じように自由に利用できるため、のびのびした環境で学べるというメリットがある反面、郊外にあることが多く、また私立学校と比較して1クラスの人数は多く(一般的に1クラス20 ~25名)、授業も文法中心に偏りがちであるというデメリットもある。
私立キャンパス型学校
私立語学学校と大学付属語学学校の双方の利点を実現したのが、私立キャンパス型学校である。
語学コースの運営は、私立語学学校が行い、コースの受講地は大学のキャンパス内を借りるという形態を取っているため、クラスは少人数で、会話授業も多く、また大学キャンパスの設備は自由に利用できるというメリットがある。
また大学キャンパス内だが、大学のように入学日や期間の縛りもないため、好きな時期から1週間以上で留学期間を設定することができ、留学プランも自由に決められる。
いいことずくめの学校だが、こういう形態の留学があるのは主にアメリカで、通常の私立学校や大学付属語学学校に比べて費用が少し高めであるというデメリットもある。
約9ヶ月のアカデミックイヤーコースと呼ばれる長期コースでは、料金の割引も受けられお得なコースも多い。
大学正規留学
日本の大学に進学する代わりに海外の大学に進学をするのが、大学正規留学と呼ばれる留学形態となる。誰でも留学が可能な語学留学と異なり、大学に正規留学をするには、各大学の入学基準を満たしている必要がある。
一般的な入学基準としては、①高校の成績が基準以上であること、②英語力が十分であること(TOEFLのスコアなどで証明する。)の2点。
大学で授業についていくためには非常に高い英語力が必要であるため、通常は入学前に語学留学を経てから正規留学をすることになる場合が多い。
またアメリカの一部の優秀な大学では、SATやACTと呼ばれる試験のスコアの提出が必要となる。
SATやACTは、日本でいうところの大学センター試験のようなもので、留学生にとっては非常に難易度が高い。
ただ、これは一部の大学で、一般的な大学では、入学基準を満たせば、誰でも受験なしで入学をすることが可能で、広く留学生を受け入れている。
もちろん、受験無しで入学できるからと言って誰でも卒業ができるわけではないのが海外の大学である。
4年制大学(University)での勉強は非常に大変で、入学してからの勉強量は、日本の大学に進学するのと比較にならないだろう。
優秀な生徒は、3年で卒業ができるし、逆の場合、卒業に5年も6年もかかったり、途中でドロップアウト(退学)するケースもある。
進学後に英語で困らないように進学前にはいっかりと準備をしてから入学しよう。
高校(卒業)正規留学
大学正規留学と同様、日本の高校に進学する代わりに海外の高校に進学をするのが、高校正規留学と呼ばれる留学形態となる。
私立高校だけでなく、国によっては公立高校への留学も可能で学校によっては6ヶ月程度から入学できる高校もあるが、一般的には最低1年以上で、通常は卒業まで留学する。
大学同様、一部の超優秀な高校を除いて、受験なしで入学することができ、日本で一定レベルの成績を修めていれば、基本的に誰でも留学が可能。
気になる英語力についても、入学後に補講授業を行っている高校も多いため、基本的には初心者レベルから進学は可能といえる。
但し、高校の授業についていける英語力が身につくまで、英語の補講授業は続き、補講授業をあまり長期間受けていると他のクラスの受講が遅れるため、卒業時期が遅れてしまう可能性がある。
高校留学は大変な面も多いが、語学力、学習面、規律面、そして卒業後の進路などで非常に有利な条件となることが多く、近年最も注目される留学形態の一つとなっている。
専門留学
専門留学とは、その字のごとく、海外の専門学校へ通学するタイプの留学形態を指す。
国によって学校のシステムや取得可能な資格などはさまざまだが、比較的短期間で就職に直接役立つ技術や知識、そして資格を取得できるのが専門留学の魅力。
入学に際して、語学力が重視される学校もあるが、私立の専門学校の場合、授業を理解できる程度の英語力があれば入学可能。
専門学校で学べる分野はビジネス、マルチメディア、アート・デザイン、ホスプイタリティー、ダンス、料理、旅行業など幅広く、技術習得だけでなく、仕事のキャリアアップを目指す人にも最適。好きな国で、自分の能力を磨き、スペシャリストを目指す留学生のために語学コースが併設されている学校もあり、語学を学んでから専門技術を身につけることができる。
しかし、安易な気持ちで専門留学をしても、大学正規留学と同様、英語力とレベルの高い授業について行けず、意味のない時間を過してしまう可能性も。
大学と違い、学部や学科の変更がきかないので、専門留学をする際は、本当にその分野をしっかりと学びたいのかを熟慮した上で、決めるようにしよう。
その他
これらに挙げた主な留学タイプ以外に、1週間の短期間から学べる語学留学やホームステイ体験、英語とアクティビティーをプラスしたサマー・ウィンタースクール、仕事を目的にするインターンシップ、海外で勉強、アルバイト、旅行など様々な活動が可能なワーキングホリデーなど留学の形態は様々だ。
















